美術館めぐりがもっと快適に!“推しアイテム”5選

コラム

美術館に行く日は、ちょっとした小旅行。チケットを予約して、お気に入りの服を着て、静かな展示室を歩く――それだけで特別な一日になります。でも、足が疲れたり、館内が寒かったり、意外な落とし穴もあったりして…この記事では、私が実際の美術館旅で手放せなくなった“便利アイテム”を5つ厳選してご紹介します。快適さが変わると、アートとの向き合い方もちょっと変わってくるかもしれません。

どんなバッグがいいの?

美術館に行くとき、どんなバッグを持って行くべきか――意外と迷いませんか?小さめのショルダー?それとも大きめのトート?はたまたキャリーケースでも大丈夫?

結論から言うと、「何でもOK」です。

多くの美術館にはロッカーやクロークが整備されており、大きな荷物や傘は入口で預けられる仕組みになっています。これは、美術品を守るための大切なルールでもあり、安心して鑑賞に集中できる環境づくりでもあるんですね。とはいえ、私は「預けられるなら、ぜひ預けてほしい」と思っています。

特に休日や話題の大型展では、館内が混雑しやすく、意外と歩く距離も長くなりがち。重たい荷物を持ったままだと、それだけで疲れてしまって、せっかくのアート体験に集中できなくなることも…。美術館に着いたら、まずはロッカーの場所をチェック。手ぶらに近い状態で、身軽にアートの世界に没入する。そんな鑑賞スタイルが、おすすめです。

ただしロッカーは場合によっては預けられないこともあるので注意が必要です。例えば休日や人気の美術展の場合。混雑によりロッカーがいっぱいで預けられない場合もあります。また空いてるけど小さな美術館の場合も、ロッカーが少なくいっぱいの場合もあります。

展示室に持ち込むアイテムとは?

展示室に入るとき、基本的に大きなバッグやコートなどの手荷物はロッカーに預けることになります。

そこで今回は、ロッカーに荷物を預けたあとでも「これだけは持って入りたい!」と思える便利アイテムをご紹介していきます。私自身、美術館に行くときは、いつもコンパクトなポーチを一つ用意していて、その中に鑑賞中に必要なアイテムを忍ばせているんです。いわば“展示室用のミニバッグ”ですね。

スマートに動けて、荷物が邪魔にならないのがとても快適なんです。

この記事では、そのポーチに入れているアイテムを中心にご紹介していきますが、中にはサイズ的に入らないものや、別に携帯しておくと便利なものも含まれています。すでに美術館めぐりが好きな方にも、これから初めて行く方にも、きっと役立つ内容になっていると思いますので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

ポーチに入れてる必須アイテムたち
便利アイテム①小さな鉛筆

美術館では、美術品を守るためにいくつかのルールが設けられています。

そのひとつが、展示室内での筆記具の制限です。多くの美術館では、ペンの持ち込みが禁止されており、代わりに芯が柔らかくて安全な鉛筆のみが許可されています。また、美術館によってはスマートフォンを使ったメモもNGとされている場合があります。これは、スマホの使用が撮影や録音と区別がつきにくく、誤解を招きやすいため。撮影可能エリア以外では、スマホはバッグにしまっておくのが無難です。

どうしてもメモを取りたいときは、館内のスタッフや受付に相談すれば、鉛筆を貸してもらえることもあります。でも、自分で1本用意しておけば、気になる作品を見つけたその瞬間に、さっとメモが取れるのでとても便利。私自身、小さなノートと鉛筆をいつもセットで持ち歩いています。メモを取ることで、自分の視点や印象を残しておけるのも、アート鑑賞の楽しみのひとつだと思っています。

便利アイテム②クリップ

正直に言って、これが今回ご紹介する中でいちばんおすすめかもしれません。見た目は地味でも、使ってみると「あ〜これ便利だわ!」と実感するアイテムです。美術館では、受付でもらえる紙ものが意外と多いんです。チケットにチラシ、音声ガイドの案内、作品目録など…しかもサイズはバラバラ

A4のパンフレットに小さなチケットを挟んでおいたら、気づかないうちにチケットだけスルッと落ちていた…なんて経験、ありませんか?そのチケット、必要だったかはともかく、知らないうちに落としてしまって、誰かが拾う羽目になる――そう考えると、ちょっと気が引けますよね。大人としては、やっぱりスマートにしておきたいところ。そこで私が愛用しているのが、クリップ紙ものホルダーです。

サイズの違う紙類をまとめて挟んでおけば、バッグの中でバラバラにならないし、必要なときにすぐに取り出して確認できるのも嬉しいポイント。何気ない工夫ですが、美術館をもっと快適に楽しむためには、こういう“プチ便利”がじわじわ効いてくるんです。

便利アイテム③単眼鏡

ちょっとマニアックだけど、あるとかなり便利なのが単眼鏡です。値段は少し張りますが、美術館によく行く方や「細部までじっくり見たい!」という方には、ぜひおすすめしたいアイテム。私自身は、ビクセン(Vixen)から出ているゴッホの《アルルの跳ね橋》が描かれた単眼鏡を愛用しています。持っているだけでちょっと気分も上がるんですよね。

選ぶときのポイントは、以下の3つ:

  • 「美術鑑賞用」と明記されたもの
  • ズームは5〜10倍程度
  • 最短合焦距離(ピントが合う最短の距離)が数十センチと短いもの

これらを満たしていれば、室内でも安心して使えます。単眼鏡を使うと、絵の具の筆致や描き込み、刺繍の繊細さなど、肉眼では気づきにくいディテールまでしっかりと見ることができます。また、巨大な絵画の上部が見づらいときにも活躍しますし、最近では混雑時に列の後方から鑑賞するために使うことも(笑)ちょっとした工夫で、いつもの美術館体験が“通”っぽくグレードアップする、そんなアイテムです。

便利アイテム⑤スマホ

これは言われなくても持って行く人が大半だとは思いますが、これが「美術館で便利なアイテム」として書けることに個人的には嬉しく思っています

近年、スマホ撮影可能な美術館も増えてきました。
また出品目録などもQRコードで載せる場合もあります。
スマホタブーの時代から、より私たちに近い環境に変化していますね。

ただし撮影OKだからと言っても何でもOKなわけではありません。
・三脚を使うような大掛かりな撮影
・動画など、他の人とぶつかる恐れがある撮影
・SNSなどへの投稿
これらは禁止している美術館も多いので、美術館に着いたら何が良くて何がダメか確認しておくことをおすすめします。

便利アイテム⑤イヤホン

最近では、スマートフォンのアプリを使って音声ガイドを提供する美術館も増えてきました。わざわざガイド機器を借りなくても、自分のスマホでサクッと使えるのでとても便利です。

「音声ガイドって有料でしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、実はそうとは限りません。アプリをダウンロードするだけで無料で聴けるガイドを用意している美術館も多く、気軽に使えるようになってきています。聞けば聞くほど展示が面白くなることもあるので、使えるチャンスがあれば、迷わず活用するのがおすすめです。

そんなときに忘れがちなのが、イヤホンの存在。さきほど「ロッカーに大きな荷物は預けましょう」とご紹介しましたが、ついイヤホンもバッグに入れっぱなしで預けてしまって、「あっ…聴けない!」ということもあるので気をつけましょう。

さいごに

美術館での時間をもっと快適に、もっと楽しく過ごすための“ちょっとした工夫”。今回ご紹介したアイテムたちは、どれも目立つものではありませんが、あると本当に頼もしい相棒になってくれます。

もちろん、すべてを完璧に準備する必要はありません。「これなら自分にも合いそう」と思えるものがひとつでも見つかれば、それだけで美術館の楽しみ方は少し変わってくるはずです。アートとの出会いをもっと自由に、もっと心地よく。そんな気持ちで、これからも美術館をめぐっていけたら素敵ですね。

それでは、次の美術館旅もどうぞよい時間になりますように!

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