2025デザイン研究/事例3

注意事項

本課題は「デザインされた“形”が、どのような歴史的・文化的・技術的背景を経て成立したのか」を調査・分析し、単なる製品紹介ではなく、形の“ルーツ”を遡る力と視点を養うことを目的としています。

そのため、選定したアイテムの歴史を辿っても採点できません。ご了承ください。必ず、選定アイテムから離れて調査してください

後半が採点判断基準です。後半が全く見られないレポートも見られます

後半が内容量に関わる採点に関わる項目です。

遅延提出について

遅延提出フォームをリニューアルしました。過去の授業で未提出だった資料収集や、レポート提出がある方はお使いください。

事例3/文房具

リサーチ目的

本リサーチは、様々な文房具の中から1点をしぼり、形状のルーツを調査することを目的としています。文具はアイテム数は多いが、形状の変化はあまりないため、着眼点の鮮明さと調査方針が鍵となります。

デザイン要素の分析

形そのものをよく観察する

  • その文房具は、どんな形をしているか?  例:鉛筆の六角形、ホッチキスの開閉構造、シャーペンのノック機構
  • 大きさ、素材、持ち方、動き方などに注目
  • 「当たり前」の形にこそ理由がある

いつ・どこで・誰のために作られたのか?

  • 初めてその形が使われたのはどの時代?
  • どんな環境や目的(教育/製図/軍事/子供向け)で必要とされた?
  • その道具は何に置き換わった?何を置き換えた?

形が変わった“理由”を考察する

  • 技術の進化:材料・製造法の変化(例:鉛筆→芯ホルダー→シャーペン)
  • 社会背景:大量生産/識字率の上昇/持ち運びの必要性
  • ユーザーの要望:安全性/使いやすさ/コスト/携帯性

「似た形を持つもの」との比較

  • 同じ目的で使われてきた他の文房具との比較  例:墨とペン、万年筆とボールペン
  • 他分野(医療・工業・玩具)と似た機構や素材が使われていないか?

懸念点

調査を手広くすることは素晴らしいですが、それだけで終わってしまうともったいないので、上記のものは余力がある場合に検討してください。

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