注意事項

本課題は「デザインされた“形”が、どのような歴史的・文化的・技術的背景を経て成立したのか」を調査・分析し、単なる製品紹介ではなく、形の“ルーツ”を遡る力と視点を養うことを目的としています。
そのため、選定したアイテムの歴史を辿っても採点できません。ご了承ください。必ず、選定アイテムから離れて調査してください。

後半が内容量に関わる採点に関わる項目です。
遅延提出について
遅延提出フォームをリニューアルしました。過去の授業で未提出だった資料収集や、レポート提出がある方はお使いください。
事例3/文房具
リサーチ目的
本リサーチは、様々な文房具の中から1点をしぼり、形状のルーツを調査することを目的としています。文具はアイテム数は多いが、形状の変化はあまりないため、着眼点の鮮明さと調査方針が鍵となります。
デザイン要素の分析

形そのものをよく観察する
- その文房具は、どんな形をしているか? 例:鉛筆の六角形、ホッチキスの開閉構造、シャーペンのノック機構
- 大きさ、素材、持ち方、動き方などに注目
- 「当たり前」の形にこそ理由がある
いつ・どこで・誰のために作られたのか?
- 初めてその形が使われたのはどの時代?
- どんな環境や目的(教育/製図/軍事/子供向け)で必要とされた?
- その道具は何に置き換わった?何を置き換えた?
形が変わった“理由”を考察する
- 技術の進化:材料・製造法の変化(例:鉛筆→芯ホルダー→シャーペン)
- 社会背景:大量生産/識字率の上昇/持ち運びの必要性
- ユーザーの要望:安全性/使いやすさ/コスト/携帯性
「似た形を持つもの」との比較
- 同じ目的で使われてきた他の文房具との比較 例:墨とペン、万年筆とボールペン
- 他分野(医療・工業・玩具)と似た機構や素材が使われていないか?
懸念点

調査を手広くすることは素晴らしいですが、それだけで終わってしまうともったいないので、上記のものは余力がある場合に検討してください。