何千年にもわたって時計は時間を計り、その経過を追うために用いられてきた。現在使われている六十進法の時間単位は紀元前約2000年にシュメールで考えられたものである。1日を12時間2組に分けたのは古代エジプト人で、巨大なオベリスクの影を日時計に見立てたことが起源である。彼らはルクソール近郊にあるアメン=ラーの地 (Precinct of Amun-Re) でおそらく最初に使われたとされる水時計も作っている。水時計は後にエジプト以外でも用いられるようになり、古代ギリシアではこれをクレプシドラの名で呼んでいた。同じころ、古代中国の殷では、水があふれる仕組みを利用した水時計が発明された。この水時計の技術はメソポタミアから紀元前2000年ごろにもたらされたものと考えられている。その他、中国、日本、イギリス、イラクではロウソク時計(英語版)も使われており、インド、チベット、一部ヨーロッパでは日時計が広く使われていた。砂時計も使われていた。初期の時計は日時計が多く、曇りや夜には使うことができなかった。よく使われたのはグノモンと呼ばれる形のものであったが、あくまで日時計なので、緯度で値が変化した。
時計に脱進機(歯車を一定方向に回す装置)を初めて用いたのは8世紀の中国であり[1]、水時計にギアとおもりを組み込んだのは11世紀のイスラム教徒 (Inventions in medieval Islam) であった[2]。脱進機に王冠歯車(英語版)を用いたのは14世紀のヨーロッパで、16世紀にゼンマイ式の懐中時計ができ、18世紀に振り子時計ができるまで長い間使われた。20世紀になると、クオーツ時計、さらには原子時計へと置き換わっていった。クォーツ時計は作るのが簡単で正確なので、腕時計によく使われた。原子時計はこれよりもはるかに正確なので、国際標準時間「国際原子時」をきめるのに使われている。原子時計は協定世界時にも使われている。
コメント
フランスのリヨンを縦断する川の一つソーヌ川の川岸に建つサン・ジャン大教会の塔時計。
時針に太陽が付いており、煌びやかな装飾が印象的。
ランタン時計
機械式のランタン時計にはアラーム機能が備わっており、自分が起きたくなくても人々はランタン時計のアラームによって起こされるようになっていました。
江戸後期、時の鐘が聞こえない場所で手軽に時を知ることができる便利な「紙製の日時計」が普及していました。その季節に合わせた札を垂直にたて、太陽に向け、影の長さで時刻を読み取っていました。土地によって日の長さが異なるので、江戸時代のガイドマップには、その地域に合わせた日時計が付属されていました。
紀元前2世紀ごろに古代ギリシャで原型が登場
・8〜15世紀のイスラム世界で大発展し、ヨーロッパにも伝わる
・形:真鍮や青銅などの金属製で、円盤が何層にも重なっている構造
・装飾的かつ緻密な刻印(星座・地図・角度・時間・方角)
・上部にリング付きで、手に持ったり吊るしたりできる
機能:星の高さを測って時間や緯度を計算できる、太陽や星の位置から現在地・祈りの方角も測定可能
計算尺、天体図、時計の役割がある
超軽量・睡眠管理スマートウォッチ
HUAWEI Band10
特徴:長方形の液晶版、画面に通話機能、睡眠管理のサポート、腕に巻ける、軽い、健康管理のサポート
ゴルフナビ搭載進化した多機能スマートウォッチ
HUAWEI WATCH GT 5
特徴:丸型の液晶版、健康管理サポート、腕にまける、防水、ランニングコーチしてくれる、ゴルフナビ搭載
HUAWEI WATCH D2 ウェアラブル血圧計
自動血圧測定できるスマートウォッチ
特徴:正方形の液晶版、血圧を測れる、心電図見れる、健康管理してくれる、通話できる、腕にまける、ヘルスケアデータを整理してくれる
小原式水平型精密日時計
特徴:太陽の光で時刻を知る、変な形、時刻文字盤、地球儀がついている
鉄枠塔時計
特徴:最古の機械式時計と同じ機構、一日30ぷん〜一時間の誤差があった
ランラン時計
機械式のランタン時計にはアラーム機能が備わっており、自分が起きたくなくても人々はランタン時計のアラームによって起こされるようになってしまいました。
時計の動力源の時代変化
紀元前3000年頃の古代エジプトで使用されていた日時計は、地球の自転を利用して影で時刻を調べていました。紀元前2000年頃には水時計が発明され、水を一定の流量で容器の外へ流し減っていく目盛りを読む「流出型」と、水を一定の流量で容器の中に流し込み上昇する目盛りを記録する「注入型」がありました。他にも燃焼時計や砂時計といった時計が使われていましたがどれも重力や燃焼、地球の自転といった自然の力を使った動力源でした。しかし、13世紀に発明された脱進機の影響で大きく時計の仕組みが変わりました。
脱進機とは、機械式時計の速度を一定に保つための部品であり機械式時計に特徴的な「カチカチ」という音は、脱進機から発せられています。
脱進機の発明から時計は錘の重さで歯車を回していましたが、15世紀後半にはゼンマイを動力源とした機械式時計が開発し始められ、16世紀には携帯式のゼンマイを用いた懐中時計が開発されました。ゼンマイの動力源は、18世紀の振り子式時計が開発されるまで長い間使われました。しかし13世紀から19世紀まで改良がされ続けてきた脱進機もクウォーツ式の発明により時計の仕組みが大きく変化しました。
CASIO G-shock GA-V01-1AJF
2025年4月発売の最新モデル。
エッジの効いたパーツを組み合わせた有機的な外装フォルム、2つの穴が大きな特徴。強さを求めて挑戦を続けるG-SHOCKのアイデンティティを形にした。正面から見るとキャラクターの顔のようなデザインになっていて、トゲトゲした生き物のような形が、時代を経て進化してきた時計の真髄とも言える。
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ランタン時計
機械式のランタン時計にはアラーム機能が備わっており、自分が起きたくなくても人々はランタン時計のアラームによって起こされるようになってしまいました。
振子円グラフ式文字盤掛時計
→江戸後期。円グラフ状に描いた不定時法時刻目盛りを使用。1年で1周期だけ自動伸縮する指針は、自動的に季節ごとの時刻を指す大変めずらしい時計(針は、夏至で最長、冬至で最短となる)。調速用に振子が使われている。
電波時計
正確な時刻を伝達する標準電波を受信し、自動的に時刻を修正する機能を持つ時計のこと。
これにより、手動で時刻合わせをする必要がなく、常に正確な時刻を表示できる。
受信した標準電波の情報をもとに、時計の時刻とカレンダーを自動的に修正する。
鉄枠塔時計(世界最古の機械式時計と同じタイプ)
1300年頃北イタリア・南ドイツ地方で発明された最古の機械式時計と同じ機構(重錘式動力、冠型脱進機、棒テンプ、時打ち付き)を備える。一日30分から1時間の誤差があったといわれる。
蝋燭(ろうそく)時計、年少時計、または火時計
蝋燭等の細長い可燃物が燃えた長さで時間を測る。
重力時計と似た発想を取るが、消耗品である。
900年ごろに生まれる。
印籠時計
→江戸時代後期。薬を持ち運ぶ「印籠」に模したケースに時計を入れた小型時計。
時打ち式で文字盤は割駒式。ケースは総べっ甲製で全面に蒔絵。蓋の中に日時計と磁石が仕込まれている豪華な時計。
江戸時代に日本で製造された機械式時計
水運儀象台(水時計)の縮小モデル
中国北宋時代1092年に造られた高さ12メートルの天文観測時計で、水力を利用した水車型の脱進機を備えていた。当時、時間の管理や正確な暦づくりのための天文観測が皇帝や政府の重要な任務であったため、このような時計台と天文観測装置が一体となった機械が造られた。
江戸時代に日本で製造された機械式時計
赤道型(コマ型)日時計
棒の先端は北極星を指し、文字盤は赤道に平行。十二支の時刻目盛は表裏両面に刻まれ、太陽の位置により、春分から秋分は表面に、秋分から春分は裏面にできる影で時刻を表示する。
携帯用日時計
コンパスで向きを合わせてから目盛りに移った陰で時間を計る日時計の持ち運び可能な小型日時計
簡易な時計で精度はそれほど期待できないが、宿場へ到着する時刻など、旅行や生活の中で十分な機能を果たしていた。
香盤時計
香盤時計は、中国から渡来し、日本では寺院で仏前の常香盤として奈良時代から使われていたと云われている。お香の燃えるスピードがほぼ安定していることを利用して、燃えた長さで時刻を読み取っていた。
線香のような使い方
ハンコのように見える
二挺天符目覚付袴腰櫓時計
動力は錘で、昼用・夜用の二つのテンプ(二挺天符)が明け六(むつ)、暮れ六(むつ)時に自動で切り替わる機構を備える。一挺天符では、一日二回明け六と暮れ六時に、テンプの分銅の位置の掛け替えが必要だったが、この自動切り替え装置によって、テンプ分銅の掛け替えを一年に24回(24節気:1節は約半月)で済むようにした画期的な機構。時打ち機構と目覚しが付いている。
クォーツ時計
水晶振動子を時間の調整に用いた時計のこと。
電池の力を使い、水晶振動子の振動をIC回路で処理し、針を動かしている。
電池で動くため、手巻きや自動巻きの機械式時計のように、巻き上げやゼンマイの管理が必要ない。一般的に10年程度が目安とされている。
フランスのリヨンを縦断する川の一つソーヌ川の川岸に建つサン・ジャン大教会の塔時計。
時針に太陽が付いており、煌びやかな装飾が印象的。1379年から制作された。(いつ完成したかは不明)
ジャケ・ドローによる自動人形付きの機械式時計
〇歴史「機械仕掛けで命を吹き込む」発想が当時の最先端科学+芸術だった
形:ラウンドケース(丸形)にエナメルや彫金
立体細工の装飾、文字盤の下部に立体の自然風景(クジャク・鳥・滝・植物など)
手描き+彫金+手作業による立体構成になっている
機能:自動人形(オートマタ)
→ ボタンを押すとクジャクの羽や鳥が動く
木枠で抹香(粉末状の香)を線状にしき、一定の間隔に時刻札を立て、香が燃える速さで時刻を計った。
ローソク時計
燃える速さが安定しているものを利用して時を計るように工夫されたのが燃焼時計。
ローソク時計は、ローソクの残りの長さで時刻を計る時計。900年頃イングランドのアルフレッド王時代に使われたものは、長さが12インチ(約30cm)で目盛が12あり、4時間で燃えるものだった。
アイテムの選定
ARNE JACOBSEN Bankers Clock(1971年)
デンマークの建築家アルネ・ヤコブセンが設計したウォールクロック。もともとはデンマーク国立銀行のためにデザインされた。
形や機能の整理
円形の文字盤
短針・長針によるアナログ表示
一時間ごとに12個のバーで構成されたインデックス
各バーが中心から外に向かって回転していくように並び、「回転の動き」を視覚的に感じられるデザイン
数字なし
無音で、シンプルかつ静謐な印象
壁掛け型(据え置き時計や腕時計版も後に展開)
建築との一体化を意識したプロダクト
過去の資料との接続と考察
① 非時計(日時計)
ヤコブセンのデザインは抽象的な回転運動を強調しており、時計の針が「回る」という視覚的リズムを美しく見せている。
時の流れを「直感的な影や動き」で捉えるという点で、日時計のような自然の運動と連続する時間感覚ともつながる。
② 塔時計
銀行という公共空間に設置された時計である点から、塔時計のような「場の秩序を作る時間装置」とも言える。
ただし、音ではなく視覚情報に特化しており、「静かに共有する時間」というモダンな価値観が反映されている。
③ 懐中時計〜④デジタル時計
装飾性を極限までそぎ落としたミニマルな美学は、懐中時計のような所有のための贅沢ではなく、「建築空間に溶け込む実用品」という現代的な志向を示す。
一方で、デジタル時計のような数字表示ではなく、針とアナログ表示へのこだわりが見られる。
→ デジタル化が進む時代の中で、「視覚的なリズム感」と「静けさ」を大切にしたデザイン。
補足:ARNE JACOBSENのデザイン思想
「全体の中の一部として、時計は存在する」という考え。
建築・家具・照明・時計すべてに一貫したミニマルなデザイン哲学。
Bankers Clockは、その象徴的プロダクトのひとつであり、「建築の中に生きる時間」を形にしたもの。
https://pin.it/55sMXa7GT
線香時計
江戸時代に遊女の労働時間を計るために用いられた。燃やした線香の本数を数えて時間を計る
からくり時計
時計機能と仕掛け表示機能を連結させたもの
時報がきっかけとなり、仕掛け表示機能が動き出します。
毎正時に人形が動いたり、メロディーが流れるなど、さまざまな演出が可能。
東洋時計 TOYOCLOX プラスチック置き時計
昭和40年代の置き時計
横に潰れた形をしているプラスチック製の置き時計。チープさを感じるが、表面の磨き具合からどこか高級感も感じる。
オルゴールの目覚まし機能もあり、テレビのようにも見える形
重力時計
時計の自重を動力として駆動する機械式時計
クオーツ時計
→1973年、セイコーはFE(Field Effect)方式の液晶を搭載した世界初6桁表示デジタルクオーツ「液晶デジタル腕時計 06LC」を発売。
最も低パワーで視認性が優れていたため、現在デジタルウオッチの主流となっている。液晶は時刻情報以外にも色々なデータを表示できるため、多機能腕時計の進化に必要不可欠な技術となった。
時計が遅れる原因は、電池の消耗、油切れ、衝撃による部品の破損、磁気の影響などです。
落ちた重りの距離を測って時間を計る尺時計
尺時計
重錘を指針にするという日本独特の掛時計。
形状が長方形であり初期のものは大きさが1、2メートルもあったが、のちに30センチ程になり短尺時計ともいわれた。
水時計
太陽が出ていないときにも使える時計として水時計が作られた。
容器から一定の速さで水が流れ出すように工夫し、水面の高さで時間が分かる仕組み。
紀元前1500年頃の古代バビロニアで発明されたされている。
水の蒸発や凍結の影響で、1年中正確な時刻を測るのが難しいという問題があった。
ビッグ・ベンは、イギリスの首都ロンドンにあるウェストミンスター宮殿(英国国会議事堂)に付属する時計塔内部に設置されている大時の鐘の愛称。正式名称をエリザベス・タワー。今の鐘は2世代目で、1世代目は1859/05/31に作られた。当時の世界で最も正確な時計。
議会開催中には塔先に灯火が照らされる(補修後の現在はLED照明)。鐘へ辿り着くには55m、334段の螺旋階段を登る必要がある。
仕組みとしては、振り子時計。だが、二重三脚重力式脱進機を新たに採用し、これが以前の正確性とは一線を画する理由となっている。
振り子は外からの風の影響を受けないよう時計部屋の真下にあり、振り子自体は長さ3.9メートル、重さ300キログラム。2秒ごとに時を刻む。動力源は、塔の内部に吊り下げられた3個の錘で、週に3回係員が巻き上げを行う。この錘にかかる重力で時計を動かし、鐘を鳴らしている。機械部分全体で重さ5トンになる。
セイコークオーツアストロン35SQ
世界初のクオーツ腕時計。制御子に水晶振動子を採用し、発信・分周・駆動回路用のハイブリットICと分散型ステッピングモータの開発で腕時計として使用できるまで小型化に成功した。これによって日差0.2秒(機械式時計の約100倍)という
高い精度を達成した。
CITIZEN ゼンマイ式壁掛け時計
昭和中期に作られた時計
本体が木で作られていてかつ、表面加工が施されているのが昭和のものづくりに対する丁寧さを感じる時計。
文字盤の下に回転式のカレンダーと曜日がついてあり、分かりやすい作りの時計
時計が丸い理由は針が時計の中心から回転して時間を表示するためです。円形は針の回転を円滑に表現し、視覚的に時間を読み取りやすくするため最も適した形状と言えるでしょう。
ショートの自由振り子時計
→1921年に、イギリス人W・H・ショートが、1日に1000分の1秒から2秒の誤差しかないという高精度を持つ天文台用の自由振り子時計(ショート・シンクロノーム時計)を発明。
和時計
和時計とは、日本の江戸時代から明治初期にかけて製作・使用された時計。不定時法を用いるための機構を持つ世界でも珍しい時計である。昔時計、日本時計、大名時計とも呼称する。明治6年(1873年)を以って日本は定時法へ移行したことにより、その実用的使命を終えた。
現在一般の時計が1日を24等分した定時法を原則としているのに対し、和時計は季節によって変化する昼と夜をそれぞれ6等分した不定時法を前提として製作されている。
選定アイテム:カシオ F-91W
形や機能の整理
液晶の長方形ディスプレイ
数字表示
腕に巻くベルト型の形状
時・分・秒を表示
日付表示機能
アラーム、ストップウォッチ、バックライト機能
軽量・コンパクト・電池寿命が長い
過去の資料との接続と考察
① 非時計(日時計など)
デジタル時計には「針」や「影」を読む要素はないが、「時間を区切って把握する」という発想は日時計と同じ。
F-91Wには「AM/PM」や「秒」などの情報も表示され、時間の「分解度」が非常に高い。
② 塔時計(中世ヨーロッパ)
F-91Wは「音(アラーム)」でも時間を知らせるため、塔時計のような「聴く」要素も受け継いでいる。
ただし塔時計が「みんなで共有する時間」だったのに対し、F-91Wは「個人が管理する時間」のための装置。
③ 懐中時計(17〜19世紀)
持ち運べる点で、懐中時計の流れを継いでいる。
見た目のシンプルさは、懐中時計の「装飾性」から「機能性」への変化を感じさせる。
④ デジタル時計(1970年代〜)
まさにこのカテゴリに属する。
LEDやLCD表示、アラームなどの機能を備えた「実用性のかたまり」として設計されており、近年のスマートウォッチにもつながる。
しかし、スマートウォッチが多機能・高価格化しているのに対し、F-91Wは「シンプル」「安価」であり、ある種の原点回帰的存在とも言える。
まとめ
F-91Wは、腕時計の中でも特に「合理性」と「シンプルさ」に優れたモデルであり、時計の歴史における「機能の進化」と「大衆化」の到達点のひとつである。また、その無駄のない設計は、現代の「必要最低限で生きる」ミニマリズム的価値観とも一致する。時計が「時間を知る」以上の意味を持ち始めた現代において、F-91Wのような存在は、時間との関わり方を問い直すヒントになる。
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振り子時計
・四角が多め、丸もある
・置き時計、壁掛時計どちらもある
・短針 長針
・素材としては木がメインで作られてることが多い
・振り子の等時性を利用して時間を計る仕組み。ゼンマイや錘の下降などの動力源が、振り子の往復運動と連動して歯車を動かし、時間を刻む。
水時計
水時計は、容器に水が流入(流出)するようにして、その水面の高さの変化で時をはかる時計。
エジプトでは紀元前1400年頃には作られていたという。古代エジプトの水時計には雪花石膏の容器を用いて、水を一定の流量で容器の外へ流し減っていく目盛りを読む「流出型」と、水を一定の流量で容器の中に流し込み上昇する目盛りを記録する「注入型」があった。
日本では、『日本書紀」において、天智天皇10年4月25日(671年6月10日)に天智天皇が水時計を作らせ、時報を始めたと伝えられている。これは、階段状の水槽に水を滴り落とさせる構造から「漏刻」と名付けられている。
水時計は日時計と同様に最古の時計といわれている。日時計は夜間には使えないことからそれを補うために水時計が作られたとされている。
クオーツの技術は昨今ますます進化を遂げています。ソーラー発電により自然エネルギーのみで駆動するもの、GPS衛星などから電波を受信することで正確な時間に補正する機能を持った電波時計などが次々と登場しています。
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携帯日時計
→日時計と一緒に装備されている方位磁石を利用して、日時計部分を北側に向け、半球部分に映る影の位置で時刻を読み取る。
紙製の日時計
→江戸後期、時の鐘が聞こえない場所で手軽に時を知ることができる便利なものとして普及していた。その季節に合わせた札を垂直にたて、太陽に向け、影の長さで時刻を読み取っていた。
16世紀のヨーロッパで懐中時計の最初のモデルが出た。この時期に作られた最初の懐中時計は、置き時計と腕時計の中間のサイズであり、衣服に固定したり、首からチェーンでぶら下げたりして使用されていた。真鍮製の重い円筒形の懐中時計はニュルンベルグの卵とも呼ばれ、彫刻や装飾が施され、時針は1本のみとなっていた。文字盤はガラスで覆われず、蝶番で取り付けられた真鍮製のカバーがあり、開けなくても時間を読み取ることができるデザインにいなっていたという。
カシオ データバンク CA-506-1
1983年発売
電卓が文字盤の下部についているデザインが昭和のアナログ感を感じてかっこいい
砂時計
→揺れや温度などの環境の変化に強いため、航海の歴史の中で重要な役割を果たし、何世紀もの間、海上での時間計測の手段として使用されていた。
セイコーは1969年12月25日に世界初のクオーツ腕時計、セイコー クオーツ アストロンを発売します。それまで高精度な機械式腕時計で日差数秒~数十秒だったのに対し、アストロンは月差±5秒という精度を実現。1970年4月に行われたバーゼルフェアでは、ラドー、ブローバ、ユニバーサル、オメガなど数社がクオーツの腕時計を出展し、まさにタッチの差でセイコーの勝利となりました。
ちなみにこのアストロンは当時の価格で45万円。当時、大学卒の初任給は3万円ほどの時代でしたから、現在の感覚では300万を軽く超えるような超高級時計というイメージでしょうか。記念すべき初のクオーツ腕時計、クオーツ アストロンは、米国スミソニアン博物館に永久展示されています。
セイコーは特許権利化した技術を公開し、クオーツ腕時計は劇的に普及していきました。クオーツムーブメントは工場で効率的に大量生産され、量産化によるコストダウンが急速に進み私たちの生活に浸透していったのです。
日時計
→紀元前5000年頃のエジプトでは、地上にまっすぐにグノモン(投影棒)を立てて、グノモンの影の位置や長さでおおよその時刻を知っていた。
クォーツ時計の基本原理の発明
水晶などの結晶体に電圧をかけると正確に振動する性質があることは、フランスの物理学者であるピエール・キュリー(キュリー夫人の夫)とその兄のジャックによって1880年に発見されました。
1927年、これをもとにクオーツ式時計の基本原理をアメリカの研究者マリソンが考案し、試作を行います。日本では1937年に古賀逸策が国産第1号のクオーツ式時計を開発しました。水晶振動子の正確な振動数を調速の基準にすることで、飛躍的に精度が高まったのです。
時計が生まれたのは、人が時間を意識し、管理する必要性が高まったためで、紀元前4000年頃から、太陽や月などの天体観測を通じて時間や季節を把握する日時計が利用され始めました。その後、水時計や砂時計など、さまざまな時計が開発され正確な時間を計測する手段として進化して来ました。
漢数字の時計は見た事がなかったけれどとてもオシャレだなと感じました
時計のベルトがそのままデジタル時計になっていて面白いなと思った物です
Plato Clock
1904年にアメリカで作られたパタパタ時計の始まり。日本でも大正時代に販売されたが、市民には普及しなかった。
可愛らしさがあるが少し見づらい
何千年にもわたって時計は時間を計り、その経過を追うために用いられてきた。現在使われている六十進法の時間単位は紀元前約2000年にシュメールで考えられたものである。1日を12時間2組に分けたのは古代エジプト人で、巨大なオベリスクの影を日時計に見立てたことが起源である。彼らはルクソール近郊にあるアメン=ラーの地 (Precinct of Amun-Re) でおそらく最初に使われたとされる水時計も作っている。水時計は後にエジプト以外でも用いられるようになり、古代ギリシアではこれをクレプシドラの名で呼んでいた。同じころ、古代中国の殷では、水があふれる仕組みを利用した水時計が発明された。この水時計の技術はメソポタミアから紀元前2000年ごろにもたらされたものと考えられている。その他、中国、日本、イギリス、イラクではロウソク時計(英語版)も使われており、インド、チベット、一部ヨーロッパでは日時計が広く使われていた。砂時計も使われていた。初期の時計は日時計が多く、曇りや夜には使うことができなかった。よく使われたのはグノモンと呼ばれる形のものであったが、あくまで日時計なので、緯度で値が変化した。
時計に脱進機(歯車を一定方向に回す装置)を初めて用いたのは8世紀の中国であり[1]、水時計にギアとおもりを組み込んだのは11世紀のイスラム教徒 (Inventions in medieval Islam) であった[2]。脱進機に王冠歯車(英語版)を用いたのは14世紀のヨーロッパで、16世紀にゼンマイ式の懐中時計ができ、18世紀に振り子時計ができるまで長い間使われた。20世紀になると、クオーツ時計、さらには原子時計へと置き換わっていった。クォーツ時計は作るのが簡単で正確なので、腕時計によく使われた。原子時計はこれよりもはるかに正確なので、国際標準時間「国際原子時」をきめるのに使われている。原子時計は協定世界時にも使われている。
時計の誕生
時計は非常に長い歴史を持ち、その始まりは日時計に遡ります。紀元前5000年頃のエジプトで、地上に立てた棒の影の位置で時間を計る日時計が使われました。その後、水時計や燃焼時計、砂時計など、様々な素材や仕組みを使った時計が開発されてきました。
人類最古の時計は日時計。
最初は地面にまっすぐ立てた棒、石の柱を使って地面に落とす影の位置や長さで時刻を知っていた。紀元前5000年頃のエジプトで発明されたとされている。長崎には1766年に出島オランダ商館跡に設置された石造日時計がある。
針も文字盤も何もないです腕時計
不便だけどおしゃれだから使いたい人が居るのは面白いと感じました。
SEIKO パタパタクロック DP662M
昭和40年代後半〜50年代前半に製造された物
フリップ式の時計で時間が進むとパタパタと動く
おもちゃみたい